こんにちは!インクイットブログ担当です!
横断幕や、懸垂幕など大きいサイズの印刷物を作るとき、仕上がりサイズで原稿を作るとデザインデータが大きすぎて困ったことはありませんか?今回は、Adobe Illustrator®を使用した縮小データの作り方と注意点について紹介します!
【ざっくり解説】イラストレーター・フォトショップってどんなソフト?
縮小データの作り方
インクイットでは、1/2サイズ~1/10サイズ程度で、任意の縮尺で作ったデータをご入稿いただけます。ご入稿いただいたデータは確認後、お仕上がり希望サイズに拡大して印刷いたします。
縮小データでご入稿いただく場合は、何分の1の縮尺で作られたかわかるように、ファイル名の末尾などに縮尺を明記お願いします!
例えば、 2000x6000mm の横断幕を制作する場合は、
- 1/2の縮尺の場合:1000x3000mm
- 1/10の縮尺の場合:200x600mm
でデザインを作成していただければOKです!ぬりたしの設定も忘れずに!
データチェック完了後、当社でお仕上がりサイズに拡大してプリントいたします。
1/10データの図
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縮小データを作るときの注意点・縦横比と単位
縮小データの場合でも、デザインの縦横比は仕上がりサイズとぴったり等しくなるように作成をお願いします。
また、単位はmm単位で設定お願いします。
例えば1/10の縮尺でデザインを作ったとき、サイズが1mmずれていると拡大した時には1cmのずれになります!
デザイン全体の仕上がりサイズはもちろん、配置のずれも拡大時に大きくなります!ご注意ください。
縮小データを作るときの注意点・画像の画質
お写真やイラストなどの画像を配置したデザインの場合の注意点です!
元の画像の画質が粗かったり、画像サイズが小さい場合、引き伸ばしたときに画質が粗くなってしまう場合があります。画像を配置する前に、サイズと解像度を確認しておきましょう。きれいにプリントできる目安は、仕上がりサイズにしたときに解像度が100~150dpi程度です。
使用する画像自体は縮小せず、イラストレーター上で表示サイズを調整してください。
縮小データを作るときの注意点・ドキュメントのラスタライズ効果設定
ドロップシャドウや光彩、ぼかしなどの効果を使用する場合、ドキュメントのラスタライズ効果設定は高解像度に設定する必要があります。
<ドキュメントのラスタライズ設定とは>
ラスタライズとは、イラストレーター上の点と線の情報でできた[ベクターデータ]を写真のようなピクセル形式の[ラスターデータ]に変換する処理のことです。[ドキュメントのラスタライズ設定]では、各種効果をどのくらいの解像度のラスターデータにするかを設定できます。
低解像度の方より、高解像度の方がシャドウが滑らかなのがわかりますでしょうか?
こちらはIllustrator の 効果 → ドキュメントのラスタライズ設定 の中の 解像度 の欄で設定できます。どのくらい縮小するかにより、適宜設定をお願いします。
豆知識・拡大縮小するときの線の太さやパターン
最後に、大きく作ったデータを縮小するときなどのための、便利な豆知識をご紹介します。
線の太さや、パターンなど各種効果を使用している場合に、拡大・縮小作業をしていると見え方が変わってしまう場合があります。そんな時は、環境設定を変えてみましょう。
Illustrator の 編集 → 環境設定 → 一般 の中の
- パターンを変形
- 角を拡大・縮小
- 線幅と効果も拡大・縮小
にチェックを入れておくと、パターンや線の太さなども一緒に拡大縮小できます。便利ですね!
いかがでしたか?大きいサイズの印刷物を制作する際は、参考にしていただければと思います!
インクイットでは、ご入稿データを専門の部署で確認し、ご注文とサイズが異なる場合や画質が粗い場合は確認のご連絡をさせていただいております。ご心配な場合は、ご遠慮なくお問合せください。
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