こんにちは。インクイットブログ担当です。
今回は紙製の販促什器の中でも一番目立つ、一番大きなフロア什器について解説いたします!
目次
そもそも、フロア什器とは
フロア什器は、店舗の床(フロア)に設置して使用する、大型の商品什器です。スーパー、ドラッグストア、コンビニエンスストア、バラエティショップ、百貨店、デパート、POPUPストアなど多くの店舗のほか、展示会やイベントなどでも導入されています。フロア什器は商品やサービスを効果的にアピールし、顧客の購買意欲を高めるための陳列具やディスプレイアイテムです。これらの什器は、店内の陳列スペースを最大限に活用し、製品の特徴や魅力を引き立てて、消費者に直接アプローチする役割を果たします。視認性の高い上部に商品を配置し、下部は陳列部分を支える土台となる構成が多く、素材は段ボールなどの軽量で丈夫な紙類が主流です。
フロア什器のメリット
メリット1 視覚的なインパクト
フロア什器は商品を目立たせ、顧客の視線を引きつける役割があります。商品を美しく、効果的にディスプレイすることで、顧客の興味を引きやすくなります。フロア什器を使用することで、通常のゴンドラ什器等に商品を陳列するのに比べると、店内におけるブランド・商品の占有面積が広くなります。ユーザーの認知・関心・検討などの購買行動に影響を与えます。
メリット2 陳列効率UP
商品それぞれのサイズに合わせた陳列スペースは、展示効率を上げ、よりたくさんの商品を目に留まりやすく並べることができます。商品をテーマ別にまとめたり、季節やキャンペーンに合わせて展示することで、商品の陳列効果を高めることができます。これにより、顧客が関連商品や新製品に気づきやすくなります。
メリット3 購買判断の促進
フロア什器は小型の什器に比べて、訴求面を大きくデザインすることができますので、よりブランドイメージを強く打ち出すことができます。これにより商品に関する情報を提供しやすく、顧客の購買判断を促進します。常設の店舗はもちろん、特設ディスプレイや展示会、ポップアップイベントを通じて、商品の特長や利点を明確に伝えることができます。
フロア什器製作のデメリット・注意点
フロア什器制作のデメリット・注意点は、以下のようなものがあげられます
・スペースの制約
フロア什器は店内スペースを占有するため、スペースの制約がある小売店では慎重に配置する必要があります。過度な什器配置は顧客の動線を妨げ、逆に負担となることがあります。
・メンテナンスと更新の必要性
フロア什器は時折メンテナンスが必要であり、季節やキャンペーンに応じて更新が求められます。これには追加のコストと時間がかかることがあります。また、多くの人が商品を手に取るので、破損しにくい形状にすることが重要です。また、化粧品のテスターなどを盛り込む場合は、汚れてもきれいにしやすいよう表面ラミネートをかけたり、色合いを工夫して汚れが目立ちにくい工夫をすることがおすすめです。
・転倒防止
フロア什器は床面に直接設置する物のため、床面の状況や物品の衝突により点灯しないよう、安全性に配慮し慎重に設計する必要があります。
どんな素材で作る?
販売促進用のフロア什器は、主に厚紙/段ボール/リボード/スチレンパネル等の組み合わせで作られます。仕上がりによっては、一部PP/PET/アクリルなどの透明な素材を組み合わせることもあります。
素材 | イメージ | 厚み | 設計の自由度 | 丈夫さ | 特徴 |
カード紙(厚紙) | 0.4mm~0.5mm程度 | ◎ | 〇 | 軽量で扱いやすく、曲面なども表現できる | |
段ボール | 1~1.5mm程度 | 〇 | ◎ | 程よい厚みで丈夫 | |
スチレンボード | 3~7mm | 〇 | 〇 | 断面が白できれい/姿切りに適している/ほかの素材と組み合わせて使用することが多い | |
リボード | 8mm/16mm | 〇 | ◎ | 厚みがあり頑丈/直接印刷できる/環境配慮素材 | |
KROMAボード | 1mm/2mm/3mm | 〇 | ◎ | 断面が美しく反りにくい/直接印刷できる/環境配慮素材 |
サイズ感はどのくらいが主流?
幅は40cm~70cm、奥行きは30~50cm、高さは120~140cm程度が主流です。
幅と奥行きは、置けるスペースの影響を大きく受けます。店舗の通路や既設の什器の大きさを考慮してサイズを設定していきましょう。スペースにうまく収まり、店内の回遊性も損なわないようなサイズ感がおすすめです。フロア什器をいくつかまとめて置いて島を作り、新商品の特集コーナーを作るのも目を引きます。一般のスーパー、ドラッグストアなどの店舗の通路の幅は狭くて80cm、広いところで200cm程度です。店舗ごとに配置は異なるので一概には言えないですが、置けるスペースを事前に確認し、柔軟に対応できる幅と奥行きを設定していきましょう。
高さについては、ぜひ意識していきたいのが”ゴールデンゾーン”という寸法です!お買い物のとき、目線に近い棚の商品は手に取りやすいけれど、棚の一番下の段の商品は手に取りにくいですよね。そのため、多くのフロア什器は上部に訴求面や陳列スペースを作り、下部を土台とするデザインとなっています。ゴールデンゾーンとは、顧客にとって最も視認しやすく、最も商品を手に取りやすい高さのことです。一般には床から120~160cmの範囲がゴールデンゾーンといわれます。顧客の目線の高さ/身長によっても変わりますので、フロア什器の陳列部分やアイキャッチとなる訴求面の高さは売りたいターゲットを意識して設定していきましょう!
フロア什器の製作の流れ
お問い合わせ⇒お打合せ⇒見積⇒設計⇒デザイン⇒試作⇒量産⇒納品
打ち合わせの内容をもとに、什器を設計、デザインを当て込んで生産・・・という流れとなります。
実際の案件がどんなふうに進行していくかは下記のブログでも紹介しておりますので参考にしてみてください!
【徹底解説】紙製オリジナル什器制作の流れ。営業担当が実例をもとに紹介!
紙製のフロア什器の耐久性とは
高級な商品・重量のある商品は、試作の際に実際に商品を置いてテストする・できるだけ丈夫な素材を選ぶなどの耐久性を高める工夫が必要です。工夫次第で耐久性は高めることができますので、設計を依頼する際には商品の特徴をしっかり伝えましょう。
紙製什器の耐用年数については、使用状況によりはっきりとこの期間は大丈夫!とお伝えすることは難しいですが、故意に破壊することなどがなければ3~6か月程度は持つことが多いようです。
フロア什器の価格感は?
カウンター什器を作る場合、価格は素材・サイズ・設計の有無・生産ロットなどで変動します。印刷なしの無地の什器であれば、大きさにもよりますが1個5000~6000円程度で手に入る場合もあるようです。ただし、訴求面の大きなフロア什器の場合、無地の什器にデザインを貼り付ける作業量や仕上がりのクオリティ・陳列効率なども考えると、オリジナルの什器を注文することがおすすめとなります。
オリジナルで設計する物については、案件ごとに見積り依頼をして印刷会社に金額を算出してもらいましょう。その際、仕様と合わせてぜひ予算感も伝えてみましょう。希望に合った仕様を提案してもらえる場合もあります。
インクイットでフロア什器を作るなら
いかがでしたか?設置スペースの縛りがある分、インパクトの大きいフロア什器。制作する際はぜひじっくりと打ち合わせして、希望を余すところなくお伝えいただければと思います。
インクイットでは什器の設計から制作までワンストップで対応させていただいております。安心の国内工場での生産体制で展示会用途から量産まで幅広く実績が御座います。これら設計などの商品はサイトではご紹介しておりませんので、お電話/お問い合わせフォーム/LINEなどでお問合せください。スタッフ一同お待ちしております!