はじめに
「この色で合ってるかな?」「もっとおしゃれな配色にしたい…」
デザインにおいて“色選び”は、誰もが一度は悩むポイントです。特に、配色に自信がない人や、短時間でクオリティの高いビジュアルを作りたい人にとって、色の選定は大きな壁になることも。
そんな時に役立つのが「カラーパレットツール」。配色のアイデアを手軽に得られたり、色のバランスを視覚的に確認できたりと、デザインのクオリティと効率を同時に高めてくれる便利なツールです。
今回は、色で悩んだ時に頼れる無料のカラーパレットツールを5つご紹介します。
カラーパレットツールとは?

カラーパレットツールとは、複数の色を組み合わせて、美しい配色や目的に合ったカラーパターンを提案してくれるツールのことです。
色の知識がなくても、直感的に操作できるものが多く、イメージに近い配色を見つける手助けをしてくれます。Webデザイン、印刷物、プレゼン資料など、さまざまなシーンで活用できます。
カラーパレットツールはどんな時に使う?
カラーパレットツールは、以下のような場面で活躍します。
- 新しいデザイン(バナー、名刺、ロゴなど)を作るとき
- ブランドカラーやテーマカラーを決めたいとき
- 季節感やトレンドに合った配色を探しているとき
- イメージに合わせた色の組み合わせが思いつかないとき
- 「なんとなく合ってない気がする」配色を客観的に調整したいとき
配色に悩んだときは、こうしたツールに頼ることで、作業時間の短縮にもつながります。
こんな記事もおすすめ|【無料で使える】Canvaアプリで大判印刷データを作って入稿する方法
おすすめカラーパレットツール5選【無料中心】

ここからは、特におすすめのカラーパレットツールを5つご紹介します。それぞれの特長、使いやすさもあわせて解説します。
1. Adobe Color(アドビカラー)
- URL:https://color.adobe.com/ja/
- 特長:色彩理論に基づいた配色を自動で提案。補色や類似色なども選べる。
- 主な機能:カラーホイール操作/画像から色抽出/トレンドパレット閲覧
- 会員登録:基本操作は不要。パレット保存などはAdobe IDが必要
デザイン業界で定番のAdobeが提供する安心のツール。様々な機能を備えており、高度な配色設計ができます。アクセシビリティツール・コントラストチェッカーを使用すれば、色覚多様性への配慮や、視認性・可読性の確認もできます。画像からカラーを抽出する機能は特に便利です。
2. COOLORS(クーラーズ)
- URL:https://coolors.co/
- 特長:スペースキーを押すだけで次々と自動生成される手軽さが魅力。
- 主な機能:カラーロック/明度調整/画像から抽出/PNGやURLで保存・共有
- 会員登録:不要(保存やクラウド共有時はアカウントが便利)
直感的な操作が人気。初心者にも扱いやすく、気軽に使えるカラーパレットツールです。配色の「正解」を探している時間が短縮されます。
スペースキーを押すだけで、おすすめの配色例が表示されるので、「メインのカラーは決まっているけど、どんなカラーが合うか知りたい」「あと1色合わせるとしたらどんな色がいいか迷う」 といったシーンで活躍します。
3. Color Hunt(カラーハント)
- URL:https://colorhunt.co/
- 特長:世界中のデザイナーが作成した配色アイデアを一覧で見ることができる。
- 主な機能:トレンド・人気順の閲覧/HEXコード取得/お気に入り登録(登録時)
- 会員登録:不要。すぐに使えて、インスピレーションの宝庫
「今日の色が決まらない」という時におすすめ。”パステル” ”ライト” ”ダーク”などのイメージごとにプロが選んだ配色がずらりと並んでおり、視覚的に選べるのが魅力です。
4. Nippon Colors(日本の伝統色)
- URL:https://nipponcolors.com/
- 特長:日本の伝統色をテーマに、和名と色の意味まで紹介。雰囲気のある配色に◎
- 主な機能:色名/RGB・HEX表示/背景比較機能あり
- 会員登録:不要。全機能が無料で使用可能
和風デザインや、落ち着いた色調の配色を探したいときにぴったりのツール。四季や文化を意識した配色にしたい時に役立ちます。色の和名も知ることができます。眺めているだけでも楽しく、インスピレーションを得られるのが魅力です。
5. Color Space(カラースペース)
- URL:https://mycolor.space/
- 特長:1つの色を選ぶだけで、多彩なカラーパレットを一括提案してくれる。
- 主な機能:カラーパレット自動生成/グラデーション提案/デモ付きの配色例
- 会員登録:不要。即利用可で動作も軽快
感覚的に使用できて、初心者にもおすすめ。「この1色は決まってるけど、他をどうしよう…」というときにも便利。組み合わせ方の違いによる印象の変化も見やすく、調整のヒントになります。
カラーモードには注意が必要
また、今回紹介したツールは、基本的にRGBやHEXのカラーモードに対応していますが、印刷データを作る際は、基本的にカラーモードをRGBからCMYKへの変換する必要があります。その際、色の見え方は多少なりとも変化することを想定しておきましょう。また、画面で見た色と、印刷した時の色は見え方は異なるため、スケジュールに余裕があれば、色校正をすることもおすすめです。ご希望の場合は、まずはご相談ください。
こんな記事もおすすめ|インクジェット印刷で色調整は可能?プロが解説する色合わせの実際とおすすめの方法
まとめ
カラーパレットツールは、デザインの完成度を上げながら、配色の悩みを軽減してくれる心強い味方です。特に無料で使えるツールは、試して損はありません。ツールで作ったパレットをベースに、自分らしい色設計に仕上げていきましょう。
インクイットでは、さまざまな展示会・イベント装飾や店舗販促のツールを印刷・制作しております。サイトにない商品も、お取り扱い可能なものがございます。ぜひお気軽にご相談ください。
【こんな記事も読まれています】