こんにちは。インクイットブログ担当です。
「金赤」という言葉を聞いたことがありますか?
印刷業界やデザイン業界でよく耳にするこの色ですが、実際にはどんな色を指すのか分からない方も多いかもしれません。
本記事では、金赤の意味や特徴、インクジェット業界でよく言われる”金赤”の具体的なCMYK値などを詳しくご紹介します。
金赤とは?その言葉の意味と由来
金赤とは、赤色の1種です。
金赤の由来は、江戸時代、ガラス工芸で赤色を発色させる際に、材料に金粉を用いたことだそうです。
一般的には、CMYK値で言うと C:0% M:100% Y:100% K:0% の色のことを指します。
M(マゼンタ)と Y(イエロー)が100%の、はっきりした印象的な赤色です。
ただし、人によって、また印刷会社によって金赤の意味する色合いは変わる場合がありますので注意が必要です。
インクジェット業界での金赤
インクジェット業界では一般に金赤は、
C:0% M:100% Y:100% K:0%
のCMYK値の赤色です。
インクジェットプリンターでは、CMYK値で色を再現するため、金赤も具体的な数値で定義されることが多いです。
同じインクジェットプリントでも、印刷会社によって金赤の定義が異なる場合があります。
色味についてはCMYK値で指定したり、色見本などを用意しておくと、認識の違いが起きにくいです。
特色(オフセット)の金赤
オフセット印刷の特色インキの金赤は、少し朱色に近い赤色を指すことがあります。
スーパーの売り出し広告などでよく使われるような赤色のイメージです。
DICのカラーで言うと、DIC159やDIC565が金赤として使用されることが多いようです。
オフセット印刷の特色インキの場合、インキが乾燥するとハイライト部分に金属のような光沢が出る(ブロンズ現象)ため、金赤と呼ばれるそうです。
また、ブロンズレッドと呼ばれることもあります。
【おすすめ記事】特色とCMYKの違いを解説!インクジェットで使える?指定時のポイントも徹底紹介
金赤と赤金は違う
”金赤”と似た言葉に”赤金”があります。
赤金は、赤みがかった金色(ゴールド)のカラーのことです。
金赤とはまったく異なる色味ですので、注意が必要です。
【おすすめ記事】CMYKプリントで金色&銀色を表現!初心者向けおすすめCMYK値とデザインのコツ
まとめ
- 一般的には金赤は C:0% M:100% Y:100% K:0% の色のこと
- インクジェットプリントの場合も、 C:0% M:100% Y:100% K:0% の色のことを指すことが多い
- 特色の金赤は朱色に近い色で、DIC159やDIC565が金赤として使用されることが多い
- 人によってイメージする金赤の色が異なる場合があるので、色合いはCMYK値や色見本で指示するとよい
いかがでしたか?
金赤は日本の伝統色として深い歴史を持ちながら、現代のデザインや印刷でもその魅力を存分に発揮する特別な色です。その鮮やかさや力強さは、印象的なデザインを作る上で欠かせない存在と言えます。
ぜひ今回の記事を参考に、金赤を効果的に活用したデザインや印刷に挑戦してみてください!
また、インクジェット印刷の色合いやデザインについてご不明な点があれば、お気軽にお問合せください。
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