はじめに|大判印刷で「配色」が大切な理由
「色の組み合わせって難しい……」「印刷したら思っていた色味となんか違う?」
そんなお悩み、ありませんか?
大判印刷では、パッと目を引く色使いが重要です。店舗の看板やイベントの告知パネルなど、人目を引く用途が多いため、効果的な配色が集客や伝達力を大きく左右します。
この記事では、デザイン初心者の方でも失敗しない、大判印刷向けの配色ルールと色の基本知識をご紹介します。これから初めて印刷デザインに挑戦する方も、ぜひ参考にしてください。
色の基本知識|初心者が知っておきたいカラーの仕組み
大判印刷に限らず、まずは「色の基本構造」を知ることが重要です。
RGBとCMYKの違い


- RGB(Red・Green・Blue)は、ディスプレイ用の色表現。光で色を表現します。
- CMYK(Cyan・Magenta・Yellow・Black)は、印刷に使う色の表現。インクで色を再現します。
- 印刷物は必ずCMYKで作成するようにしましょう。
【こんな記事もおすすめ】RGBカラーをCMYKカラーに変換する時のテクニック
色相環と色の関係

- 色の関係性を視覚的に把握できるのが「色相環(カラーホイール)」です。
- 補色・類似色などの配色ルールは、この色相環をもとに考えます。
【こんな記事もおすすめ】【補色を使ってアイキャッチ】看板製作の色使い
トーンと印象の違い



- 鮮やかなトーンは「元気・活発」
- 淡いトーンは「やさしさ・柔らかさ」
- 暗いトーンは「重厚感・信頼感」
【こんな記事もおすすめ】食べ物がおいしく見える写真のポイントは?
配色のポイント|失敗しないための基本ルール

色の選び方にはいくつかの「型」があります。以下のルールを参考にするだけで、初心者でもまとまりのある配色が可能です。
1. 配色の基本構成:メイン・サブ・アクセント
- メインカラー:最も目立たせたい色
- サブカラー:メインを引き立てる背景や補助色
- アクセントカラー:注目を集めたい部分にポイント使い
2. 色数は多くしすぎない
- 基本は3色以内にまとめると、視認性・まとまりがアップします。
- 色が多すぎると、ゴチャついた印象になります。
3. 文字と背景のコントラストを意識
- 白背景 × 黒文字や、黄色背景 × 赤文字など
- 読みやすさ最優先で、くっきり見える組み合わせにしましょう。
【こんな記事もおすすめ】カラーユニバーサルデザインとは?大判印刷での配色ポイントと具体例を解説!
配色パターン例|大判印刷に使いやすい色の組み合わせ

目的や使用場所に合わせて、印象の異なる配色を選びましょう。
店舗用:目立つ×見やすい
- 黄色 × 黒 → 注意喚起・目立ち度◎
- 赤 × 白 → セールや価格訴求に強い
イベント告知:華やか×インパクト
- オレンジ × 青 → 活気・元気な印象
- ピンク × 黒 → 若年層向け・トレンド感
信頼感重視の案内表示
- 紺 × 白 → 公的・安心感
- 緑 × グレー → ナチュラル・優しさ
大判印刷ならではの注意点と実例

大きな印刷物には独自の注意点があります。
実際の色は画面と異なる
- モニターで見た色と、印刷した色は違うことが多いです。
- CMYKで作っていても、インク・素材・照明の影響で色味が変化します。
素材ごとの見え方
- 光沢紙:鮮やかで色が映える
- マット紙:少し落ち着いたトーンに見える
- ターポリンや塩ビシート:屋外では光の反射や雨の影響も考慮するとよい
よくある失敗例
- 色が沈んで見える(彩度不足)
- 背景と文字のコントラストが足りず、読みづらい
- 遠くから見た時に色がぼやける
【こんな記事もおすすめ】インクジェット印刷で色調整は可能?プロが解説する色合わせの実際とおすすめの方法
まとめ|色選びに迷ったら基本に戻ろう
配色に悩んだときは、今回ご紹介した「基本ルール」や「配色パターン」に立ち返るのがおすすめです。無理に奇抜な色を使わず、シンプルで伝わりやすい組み合わせがベストです。
- 配色は3色までに絞る
- メイン・サブ・アクセントで役割分担
- 印刷前に色見本や簡易プリントで確認
インクイットでは、デザイン作成もご依頼いただけます!
インクイットでは、大判印刷用のデザイン作成や色校正のご相談にも対応しています。初心者の方でも安心してご依頼いただけるよう、印刷知識を持ったスタッフがサポートいたします。
「この配色で大丈夫?」「目立つ色を提案してほしい」など、お気軽にお問い合わせください!
#デザイン初心者 #大判印刷 #配色