【Adobe® Illustrator®で印刷データ作成!・初級編】JPG/PNG/bmp・・・写真や画像データの入稿の仕方

データの作り方

こんにちは!インクイットブログ担当です。
今回は写真、画像データの入稿に関して説明していきます。

入稿の際の画像データに関して

お客様から「画像データはどのような形式、サイズで入稿すればいいですか?」との質問をいただく事があります。インクイットでは基本EPS形式のCMYKカラーを推奨していますが、その他の保存形式でも入稿は可能です。保存形式と特徴については後ほど説明していきます。また、一般的に、印刷に適した画像解像度は原寸サイズで350dpiと言われています。インクイットでは印刷とは違いインクジェットプリンターでの出力となるので、原寸サイズで100~150dpiであればキレイに仕上がります。解像度は高ければ高いほど良いというわけではなく、プリンターの表現の限界もあります。まず、注意して頂きたいのは「原寸サイズ」での解像度という事です。

画像の保存形式はたくさんの種類があるのですが一般的なものを下記にまとめてみました。それぞれに適した用途があるので、ぜひ色々なファイル形式を使い分けてみてくださいね。

【よくある画像保存形式の種類】

  • ①EPS形式「○○○○.eps」(Encapsulated PostScript File)
  • ②PSD形式「○○○○.psd」(Adobe Photoshop Data)
  • ③JPEG形式「○○○○.jpg」(Joint Photographic Experts Group)
  • ④PNG形式「○○○○.png」(Portable Network Graphic)
  • ⑤TIFF形式「○○○○.tif」(Tagged Image File Format)
  • ⑥BMP形式「○○○○.bmp」(Microsoft Windows Bitmap Image)

① EPS形式「○○○○.eps」(Encapsulated PostScript File)

印刷用としては最もポピュラーなAdobe Systemsが規格したポストスクリプト(ページ記述言語)をベースに開発されたファイル形式。Adobe Photoshopのクリッピングパスに対応しているので切り抜き画像としても最適。Adobe Illustrator上に「配置」したeps画像はモニターでは粗く見えるのでご注意が必要。
Excel、Word、Powerpoint等のビジネス系のソフトには対応してないケースが多い為、基本的にはDTP対象の画像形式。EPSでは、ベクター画像だけでなく、ビットマップ画像も保存できるようになっている。

② PSD形式「○○○○.psd」(Adobe Photoshop Data)

Adobe Photoshop独自のファイル形式。EPSとは違い、レイヤー情報、画像加工処理情報を保持したまま保存することが可能。つまり、どんな編集、加工をしたか情報として残すことができる。比較的ファイル容量が大きい。

③ JPEG形式「○○○○.jpg」(Joint Photographic Experts Group)

フルカラーの写真等で幅広く使用されている画像形式。圧縮によって画像の容量を小さくすることができる。スマホ、デジカメで撮影された画像はほとんどがこのファイル形式。保存するごとに圧縮されるので編集や保存を繰り返す場合には画質が劣化する為に不向き。その為印刷関連では使用されることが少ない。また透明効果は使用できない。人の目で判別しにくい色変化を一緒くたにまとめることで画像の圧縮を行っているので急な色変化があるロゴやイラストには不向き。

④ PNG形式「○○○○.png」(Portable Network Graphic)

圧縮しても画質が劣化しない。Web用として幅広く使用されている。透明効果が使用可能。1,677万色のフルカラー対応で、グラデーションや色数の多い画像に適している。画質は綺麗ですが、JPGに比べるとデータ容量は大きい。

⑤ TIFF形式「○○○○.tif」(Tagged Image File Format)

DTPソフトだけでなくビジネス系ソフトにも対応するが、ウェブでは扱えない形式。可逆性圧縮のため画質の劣化はありませんが、ファイル容量が大きくなってしまう。

⑥ BMP形式「○○○○.bmp」(Microsoft Windows Bitmap Image)

MS-DOSの時代からあるMicrosoft Windowsに対応するために作られた画像形式。圧縮されずに保存されるのでファイル容量が大きい。

上記画像ファイル形式であれば入稿は可能ですが、きれいに仕上がるかどうかは解像度や色数等が関わってきますのでご注意ください。

入稿で迷ったらEPS

いかがでしたか?
画像ファイル形式にはそれぞれ特徴があり向き不向きがあるので、しっかり使用用途に合わせて使い分けましょう。
インクイットへの入稿で迷ったときはEPS形式にしておけばひとまず安全です。

インクイットブログ担当

インクイットブログ担当

インクジェットプリント・広告などの印刷に関するお役立ち情報やサイトからのお知らせを発信します!

関連記事

特集記事

コメント

この記事へのコメントはありません。

TOP